国産材をふんだんに使用した大規模木造庁舎
林業が盛んな岩手県住田町の庁舎は、地域産の木材をできる限り多く使用するように計画されました。レンズ型の木造トラスで屋根を構成して広い空間を実現するとともに、東京大学の稲山教授とストローグが共同開発したラチス耐力壁Face.Latticeを使用し、光と風の通る内部空間としています。Face.Latticeは90mm角の木材をふんだんに使用することができ、当庁舎では710㎥もの地域材が活用されました。同時に、大断面の梁端部に中大規模用の既製梁受けコネクタNode.HSMLを使用することでコストダウンも実現しています。さらに、ホールに銘木を展示するため、柱脚接合部にはStroog.LSBが使用されました。
岩手県気仙郡住田町庁舎
設計:前田建設工業・長谷川建設・中居敬一都市建築設計・近代建築研究所
構造設計:ホルツストラ
延床面積:2,883㎡
階数:地上2階
構造:木造
用途:庁舎
撮影:吉田誠(1-7)
使用コネクタ
Node.HSS 小規模用梁受コネクタ
Node.Column 柱頭柱脚コネクタ
Node.Fastener その他のコネクタおよびさまざまな接合具
Node.HSML 中大規模木造用梁受コネクタ
Face.Lattice ラチス耐力壁
Strong.LSB 各種ラグスクリューボルト