柱脚コネクタの施工性向上について

ストローグの1階柱脚コネクタ「HSB-30kNC」及び「HSB-40kNC」を施工する際に専用基礎パッキン「HSKP-105」をご使用いただければ、施工性・施工精度がさらに高まります。また、アンカーボルトは、必ず専用アンカーボルトM16「NF-ABM16シリーズ」をご使用ください。

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写真左:専用基礎パッキン「HSKP-105」
写真右:専用アンカーボルトM16「NF-ABM16シリーズ」

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写真左:専用基礎パッキンの上に設置したストローグ柱脚コネクタ「HSB-30kNC」
写真右:専用基礎パッキンを使用し、精度良く設置された柱脚コネクタ

専用アンカーボルトM16は、専用の設置治具NF-ABJ-2(改良型)を使用する事で、専用アンカーボルトM16の頭が視認でき、従来品よりも専用アンカーボルトM16の基礎からの出寸法の調整等が容易になります。

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写真左:専用アンカーボルトM16の先端を専用設置治具で固定。型枠は木製・鋼製どちらにも対応可能。
写真右:専用アンカーボルト設置治具NF-ABJ-2

専用基礎パッキン「HSKP-105」は、製品側面に刻印がついており、芯合わせ作業を容易に行えます。また、専用基礎パッキン「HSKP-105」の上部の突起部と、「HSB-30kNC」及び「HSB-40kNC」の底部に施されたガイドとなる凹みを利用して、柱脚コネクタの向きを容易にかつ正確に合わせることが可能です。

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写真左:専用基礎パッキン上面の突起と柱脚コネクタ底部の凹みを合わせることで設置精度が向上。
写真右:専用基礎パッキン側面の刻印と基礎の上に墨出しした芯を合わせることで、施工性・施工精度が向上。

「HSB-30kNC」及び「HSB-40kNC」を施工する際には、専用レンチ「SWR-M16」のご使用をお勧めしております。専用レンチは、既製のレンチよりも首部分が細いため、コネクタ内部での可動域が広く、コネクタ内部でナットを締め付ける際の作業効率が高まります。また、円形枠部も薄くしていますので、コネクタ内部での締め付けを容易に行う事が出来ます。

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写真左:ストローグ柱脚コネクタを専用レンチで固定。可動域が広くなり施工性が向上。
写真右:首部分が細く、円形部分が薄い専用レンチ「SWR-M16」

「HSB-30kNC」及び「HSB-40kNC」の施工後は、土台を敷いていただきますが、推奨インパクトソケットをご使用いただくことをお薦めします。
→推奨インパクトソケットについて

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写真左:推奨インパクトソケットで梁受コネクタを取付
写真右:取り付いた直行方向の梁受コネクタ

専用基礎パッキン「HSKP-105」、専用アンカーボルト設置治具「NF-ABJ-2」、専用レンチ「SWR-M16」、その他コネクタについてはストローグまでお問い合わせください。

ご不明点・ご質問等ございましたらお気軽にお問い合わせください。
→ お問合せフォーム

インパクトソケットについて

ストローグの梁受コネクタ(Node.HSS、Node.HSML)はホゾ付きのため、木材が経年変化で
痩せても横架材がズレ落ちにくい構造になっております。

木材への取付は、ホゾ内部にボルトを挿入し電動インパクトドライバーにて行いますが、ホゾ内法
径Φ23.2mmよりも小さい外径のM12用ソケットを使用する必要がございます。

DSC03523     STROOG_ホゾ部拡大

外径が大きいタイプのM12用ソケットを使用しますと、ホゾ内部に入りませんので、ストローグ
推奨品(外径:Φ22.5mm)をご使用いただけますようご案内いたします。

尚、ストローグ推奨品(山下工業研究所No.BD014N)の取扱いのあるホームセンター等はそれほど
多くはありません。
ストローグにて販売しておりますので、お気軽に窓口までお問合せください。

DSC03533
ストローグ推奨品:山下工業研究所No.BD014N

DSC03536           DSC03535
ストローグ推奨品 外径Φ22.5mm         外径が大きくホゾ内部に入らないタイプ

 

ご購入に関するお問合せ窓口
配送センター
TEL    : 076-471-2229
FAX    : 076-471-2223
E-mail : order-p@stroog.com

NodeHSS

ラグスクリューボルト(LSB)とは

ラグスクリューボルト(以下LSBと記す)は軸部の周囲に雄ネジを加工し、その端部に
雌ネジまたは雄ネジを設けた接合具です。木材に予めLSBの谷径とほぼ同寸の先孔を設
け、その先孔に専用の工具を用いてLSBをねじ込みます。「ラグスクリュー(コーチボ
ルト)」と異なり、LSBの軸方向への引張力に抵抗することを主目的としています。
さまざまなコネクタと組み合わせることで、ラーメン接合部やトラス接合部などを構成す
ることが可能です。

メリット
1.高耐力、高剛性
1本で30トンの荷重に耐える高耐力を発揮することが可能である。また、6トンの荷重
でわずか0.1ミリの変位だけという非常に固い接合部を構成することが可能である。

2.美しい接合部
LSBは木材内部に隠れるので、美しい木肌を活かした接合部を実現することが可能であ
る。

3.高い施工性
LSBは予め工場でねじ込まれ、現場ではねじ締め程度の簡単な方法で接合できるため施
工が容易である。また、接着材を使用しないため温度管理等の養生も不要である。

4.燃え代設計対応
LSBは木材内部に挿入され、木材の周囲に加工穴が発生しないため、燃え代設計にも対
応可能である。

5.粘り強さ
接続するコネクタ等を降伏させることで、エネルギーを吸収できる粘り強い接合部を構成
することが可能である。

デメリット
1.木材に深い先孔を設けるので、加工精度が重要である。
2.接続するコネクタを含めた接合部の耐力を正しく評価する手法の確立が重要である。

木材へのねじ込み
LSBを木材に正確にねじ込む際には高トルクの工具が必要になります。
LSBのねじ込み(動画)

Stroog.LSB
ストローグでは、目的に応じてさまざまな径・長さのLSBを用意し、耐力の評価手法を
確立してています。集成材、LVL、CLT等の木材で強度試験を行い、ラーメン接合や
トラス接合等のさまざまな美しく強い接合部を実現できます。
Stroog.LSB
Stroog.LSB特設ページ

写真
1.さまざまな径・長さのLSB
2.木口へのLSBねじ込み
3.繊維平行方向にねじ込まれた木材のX線写真により内部破壊が無いことを確認
4.繊維直行方向にねじ込まれた木材のX線写真により内部破壊が無いことを確認

StroogLSB