奄美大島で建築された、あらわしで美しい木架構で構成されている平屋建ての別荘です。特徴的な木ブレースを接合するためにストローグで特注コネクタを製作しました。複雑なコーナーの納まりも綺麗に納めることができ、施工面でもドリフトピンを打つだけでスムーズに進めることが可能となっています。
以下に建築家様のテキストをご紹介します。
~美しい社会風景の創出~
新民家MAKERは、その土地に続いてきた知の伝えを引き受けながら、
世界で生まれる新しい知見を加え、
過去から続くその土地でしか生まれ得ない価値を現代に最大化した家を提供します。
そしてその家が、周辺地域の風景に馴染み、周囲の資産価値をも高め、
美しい社会風景を創出する始まりになることを目指しています。
「垂直ブレース」について
筋交いを外壁に対して垂直に外側に出す形で配置し、軒先の柱と繋げています。これにより水平耐力と吹上荷重に対し同時に対抗でき、また、外壁面を壁とする必要がなくなります。そうすることで、自由な通風はもちろん、これまでの木造では実現できなかった四周の全面に広がる開口部により、周囲の庭と内部が自由に繋がる開放性を獲得できます。
奄美の新民家
設計:株式会社ISSHO建築設計事務所
構造設計:ASD
延床面積:36.5㎡
階数:地上1階
構造:木造
用途:別荘
撮影:鳥村鋼一
使用コネクタ
Node.HSS 小規模用梁受コネクタ
Node.Column 柱頭柱脚コネクタ
Node.Fastener その他のコネクタおよびさまざまな接合具