建主が重視した仕事と暮らしの共存、訪れた人との関係を醸造するといった「多産性」を内蔵するアトリエ・多目的サロンを併設した職住一体型住居です。2階は、内部に耐力壁を設けられないため、135mm角の通し柱を片持ちの耐力要素にしています。1階は、一部の通し柱同士を丸鋼ブレースで繋ぐことで2階の片持ち効果の礎としています。この丸鋼ブレースの端部は、柱・梁を結ぶ構造コネクタNode.Fastenerをあえてワンサイズ大きい物にすることで、材からはみでた部分に接合されています。全面開口となっている1階は、下屋の外周が90mm角柱で構成されており、明るく透明感のある空間となっています。
house T / salon T
設計:木村松本建築設計事務所
構造設計:株式会社満田衛資構造計画研究所
延床面積:92.75㎡
階数:地上2階
構造:木造
用途:住宅+アトリエ+サロン
撮影:増田 好郎
受賞:吉岡賞(2017)
使用コネクタ
Node.Column 柱頭柱脚コネクタ
Node.Fastener その他のコネクタおよびさまざまな接合具