60~70年代に建てられた南側に空地をとる住宅、近年に建替えられた方位を問わず道路側に空地をとる住宅の大別して2種の建ち方が混在した住宅地にて計画されました。既存の街並みを受け入れ、その魅力を受け継ぎ更新するように配置や外観を新旧2種の建ち方を混成させたような住宅として建築されました。配置形態は、敷地を田の字状に分割し、私的・公的な性格の空地とスケールを抑えたふたつの建物がそれぞれ対角線上に配置されています。対角に配置された建物内部は、約600mmの敷地高低差をそのまま反映させた対角スキップフロアに適宜配置されています。また、雛壇状の造成地特有の圧迫感を抑えるため、2階床の梁と柱の梁接合部、床板のみ鉄骨造とすることで小梁のない低く抑えられた階高が作り出されました。現し構造の接合部はストローグのコネクタにより、羽子板ボルトなどの補強金物も不要となり綺麗な納まりが実現されています。
Nの住宅地の住宅
設計:木村松本建築設計事務所
構造設計:株式会社満田衛資構造計画研究所
延床面積:176.17㎡
階数:地上2階
構造:木造、一部鉄骨造
用途:専用住宅
撮影:新建築社写真部
使用コネクタ
Node.HSS 小規模用梁受コネクタ
Node.Column 柱頭柱脚コネクタ
Node.Fastener その他のコネクタおよびさまざまな接合具