除雪作業の負担を減らすべく建蔽率いっぱいに大きな屋根を設置し、その下にコンパクトなほぼワンルームの住居が置かれています。内部空間と外部空間の間には大きな屋根の下の矩形があり、屋外とも屋内とも、半屋内とも半屋外ともいえる空間となっています。この空間は寒冷地における中間領域のあり方について、季節を通した生活の快楽への応答、そして生活を街や地球空間とも接続させるキッカケとなるひとつの可能性が示されています。
構造躯体の接合部にはストローグのコネクタが使用されました。多雪地域で必要な強度を確保しながら、あらわしで仕上げられた屋根架構の美しい納まりを実現しています。
屋根と矩形
設計:五十嵐淳建築設計事務所
構造設計:長谷川大輔構造計画
延床面積:192.12㎡
階数:地上2階
構造:木造
用途:専用住宅
撮影:佐々木育弥
使用コネクタ
Node.HSS 小規模用梁受コネクタ
Node.Column 柱頭柱脚コネクタ
Node.Fastener その他のコネクタおよびさまざまな接合具