北加賀屋エリアに建つ築60年の「旧千鳥文化住宅」を改修し、誰でも入ることができる公共空間としてのアトリウム、食堂やバー、商店などで構成される「千鳥文化」として再生されました。増築が繰り返されたであろう形跡が残る建物ですが、当時の設計図がないため材ごとに実測を行い、主に1階部分に新規のフレームを挿入して耐震性が確保されています。不揃いな既存梁と新設梁が交差する部分では、新設梁の上端に欠き込みを設け下からあてがう方法で納められました。改修工事でストローグが採用された事例で、現場では精度良い墨付け・加工が行われたことで、あらかじめプレカット工場で取り付けられたコネクタにより、既存梁と新設梁が入り混じる材の組立ても容易に進められました。角度が付いた納まりでは角度付き梁受コネクタが使用され綺麗に納められています。
千鳥文化
設計:株式会社 ドットアーキテクツ
構造設計:株式会社満田衛資構造計画研究所
延床面積:614.20㎡
階数:地上2階
構造:木造
用途:店舗+住宅
撮影:増田 好郎
使用コネクタ
Node.HSS 小規模用梁受コネクタ
Node.Column 柱頭柱脚コネクタ
Node.Fastener その他のコネクタおよびさまざまな接合具