CLTで構成した平面形14.5m角の正方形、高さは12mの試験棟です。内部はがらんどうの大空間で、約3m角のCLTを市松に組んだ天井架構により実現しています。CLT壁と基礎の引張接合部とせん断接合部は、CLT用の既製コネクタを使用し、内部はCLTあらわしで接合部のコネクタはドリフトピンや加工穴も含めて見えないようになっています。CLTで構成された天井架構は、新たに開発したCLT用コネクタを使用し、集成材の小屋組みにはNode.Rigidなどの既製コネクタを使用しました。設計・施工時には事前にBIMモデルで納まりの確認や見え掛かりの検証を行いました。
大空間内には反力床とラフタークレーンを備えており、加力機や試験用ジグを自由に設置できるため、多種多様な試験に対応できます。また、実大のモックアップによる施工検証なども可能で、接合部の開発から試験、施工検証まで一貫して行うことができます。
Stroog Lab
設計:MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO
構造設計:KMC 蒲池健
構造BIMモデル:ストローグ
プレカット:ストローグ
延床面積:215.88㎡
階数:地上1階
構造:木造(CLT)
用途:試験棟
撮影:新良太
使用コネクタ
Node.HSS 小規模用梁受コネクタ
Node.Column 柱頭柱脚コネクタ
Node.Fastener その他のコネクタおよびさまざまな接合具
Node.HSML 中大規模用梁受コネクタ
Node.Rigid ラーメン接合部コネクタ
Node.S 木材と鋼材を接合するコネクタ
Stroog.LSB 各種ラグスクリューボルト
CLTコネクタ
Stroog.test 強度試験サービス