小高い丘の麓に位置するパンをつくり販売する店舗と家族が住む住宅です。敷地は傾斜地が平地と出会う地点に等高線に沿って南北に細長い形状をしており、敷地一体は長い時間をかけ地形に沿って積み上げられた石垣やコンクリートブロック擁壁、階段といった土木構築物と建物、大小の動植物がせめぎ合う動的な場です。これらの関係になめらかに参加するよう、地形と連動したふたつの構造体/骨格が上下に配置されました。1階はスパン5.4m高さ3.6mの抜けと高い天井を、脚部の剛性を高めるため反曲点である高さまで立ち上げたRC柱と、105×300mmのピン接合の木造柱、105×360mmのラーメン梁で構成し、斜面の石垣、植物と共に地形にそのままいるような場所が実現されています。
house Y / shop Y
設計:木村松本建築設計事務所
構造設計:柳室純構造設計
延床面積:144.34㎡
階数:地上2階
構造:木造
用途:住居+パン屋
撮影:新建築社写真部
使用コネクタ
Node.HSS 小規模用梁受コネクタ
Node.Column 柱頭柱脚コネクタ
Node.Fastener その他のコネクタおよびさまざまな接合具
Node.Rigid ラーメン接合部コネクタ