「ストローグ社屋」


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14. CLTパネルの落とし込み


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17. BIMモデル1


18. BIMモデル2


19. BIMモデルでの施工手順検証1


20. BIMモデルでの施工手順検証2


21. BIMモデルでの施工手順検証3


22. BIMモデルでの干渉チェック1


23. BIMモデルでの干渉チェック2

 

 

CLTを最大限に生かした自由で新しい建築システムで実現したオフィスです。厚さ210mm、巾3,000mm、長さ4,500~12,000mmのCLT原板に、任意の場所に切り込みを入れ、井桁状に嵌め合せノックダウン式に組み上げられています。上下に直交させるCLTパネル同士の接合部は、お互いを45度方向に切り欠いた相欠きとすることで、嵌め合せによる抵抗を最大限に生かし、自由な空間構成を可能としました。この嵌め合せの接合部には、新たに開発したCLTコネクタが使用されStroog.LSBによりモーメント抵抗に加えて、パネル全体の回転挙動を抑えています。

新しい建築システムのため、必要に応じてStroog.testで強度試験を行い、コネクタの開発、構造計算への反映を行いました。CLTの脚部では、せん断試験、弱軸曲げ試験を、CLT相欠き直交部では、かみ合わせ深さ(大・中・小)に応じた曲げ試験を行っています。

意匠的には、内部空間のCLTはあらわしで仕上げられ、CLTの脚部から相欠き部も含めてすべての接合部でコネクタや加工穴が見えないようになっています。この意匠を実現するためにコネクタの開発時には強度と意匠性を両立させ、設計・施工時には事前にBIMモデルで見え掛かりの検証を行いました。屋根や2階床などの一部軸組部分には既製コネクタを使用することでコストダウンし、多雪地域であるため部分的に軸力が大きい箇所にはStroog.LSBを使用するなど、これまでの技術を集結した建築となっています。

 

ストローグ社屋
設計:MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO
構造設計:KMC 蒲池健
構造BIMモデル:ストローグ
プレカット:ストローグ
延床面積:499.64㎡
階数:地上2階
構造:木造(CLT)
用途:事務所
撮影:新良太

 

使用コネクタ
NodeHSS

Node.HSS 小規模用梁受コネクタ

NodeColumn
Node.Column 柱頭柱脚コネクタ

NodeFastener
Node.Fastener その他のコネクタおよびさまざまな接合具


Node.HSML 中大規模用梁受コネクタ

NodeRigid
Node.Rigid ラーメン接合部コネクタ

NodeS
Node.S 木材と鋼材を接合するコネクタ

StroogLSB
Stroog.LSB 各種ラグスクリューボルト


CLTコネクタ


Stroog.test 強度試験サービス

 

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