中大規模の鉄骨造・RC造建築物を木造へ / 木造化によるメリット

高力ボルトの不足問題(2019年8月時点)
2019年のラグビーW杯の会場整備、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの
会場整備に伴う建設ラッシュにより「ハイテンション(高力)ボルト」の不足が大きな問題
となっています。さらに2025年には大阪万博も控えているため、今後もハイテンション
ボルトの不足やその他の鋼材の不足と高騰が続いていく可能性があります。建設業界では、
鉄骨造の建物でのハイテンションボルトの不足による工期の遅れや計画の延期、計画変更が
起こっています。その中で、中大規模の建物でも鉄骨造を木造で再検討する事例が増えてい
ます。

公共建築物の木造化率
2010年に公共建築物等木材利用促進法が施行されて以降、公共建築物での木造化率は進
んでおり林野庁が公表した2017年度の床面積ベースでの全体の実績では13.4%、低
層建築物(3階建て以下)では27.2%となっています。特に、国が整備した低層建築物
の木造化率では、農林水産省と国土交通省がまとめた報告によると、2017年度で63%
(棟数ベース)と過去最大となっています。

ストローグで鉄骨造やRC造を木造へ変更
ストローグの各種コネクタを併用することで鉄骨造やRC造で計画されていた建物を、コスト
メリットが大きく環境負荷が小さい木造での計画へと変更することが可能となります。二酸
化炭素を吸収しながら成長する木を建築物に利用すれば、建物内部に二酸化炭素を固定化す
ることができるため、木構造は環境に優しい建物と言えます。

また、中大規模木造建築物は、一般的には製作金物も必要となりますが、ストローグでは
大規模木造建築物に対応したコネクタ
を既製品として数多く取り揃えております。そのため、
特注金物を製作する時間やコストを抑えることが可能です。加工・取付方法も一般的な梁受
金物と大きな違いがなく、標準図もご用意しております。施工面でも熟練性を問わず、ドリ
フトピンの打ち込みやボルト締め程度なので鉄骨造やRC造と比べて工期の短縮も見込めます。
もちろん木造のラーメン構法やトラス構法にも対応しているため、鉄骨造やRC造のように
スパンを飛ばしたり
大開口・大空間も実現
できます。

施工性やRC造などと比べた場合の軽量性などの観点ではCLTも注目されています。ストロー
グではCLTにも対応した各種コネクタがあるため、より合理的にかつあらわしでも綺麗に納
めることが可能です。

ストローグでの木造化のメリット
・鉄骨造やRC造と同じように設計自由度が高い
・施工性が良くなり工期の短縮が可能
・断面欠損が小さく接合部が固いため地震に強い
・環境に優しい
・上部構造の軽量化による地盤改良、基礎工事の省力化とコストダウン
・中大規模木造用の既製コネクタがあるため特注金物を製作する時間やコストを抑えられる

木造化のデメリット
・特殊な木材が多用されるとコストダウンとならない場合がある
・準耐火、耐火など法令による設計上の制限やコストアップ

RC造や鉄骨造での計画をストローグで再検討した主な理由
・地盤改良、基礎工事の省力化や躯体工事の施工性向上により工期短縮が見込めるため
・材料不足や価格高騰により同じプランを木造で実現できればコストメリットがある

・軟弱地盤によりRC造では地盤改良費が莫大となるため軽い木造で地盤改良費を抑えたい
・RC造や鉄骨造と同様のプランを木造で計画することで補助金や助成金を受けられるため

・通常はRC造や鉄骨造で検討するようなプランだが、建主様が木造にこだわりがあるため

事例
◎岩手県気仙郡住田町庁舎 →Works
設計:前田建設工業・長谷川建設・中居敬一都市建築設計・近代建築研究所
特徴:大断面の梁端部にNode.HSMLを使用することで特注金物費用や納期を削減

◎調布白菊幼稚園 別棟 →Works
設計:渡辺治建築都市設計事務所
特徴:ストローグによりRC造や重量鉄骨造と比べ30%以上コスト削減

◎桐朋学園音楽部門仙川新キャンパス →Works
設計:前田建設工業株式会社、隈研吾建築都市設計事務所
特徴:高耐力の特注柱脚コネクタと既製コネクタで構成された木造4階建ての大学

◎埼玉工業大学ものづくり研究センター →Works
設計:株式会社松田平田設計
特徴:既製コネクタで構成された中大規模木造大学施設

◎大槌町文化交流センター →Works
設計:前田建設工業・近代建築研究所・中居敬一都市建築設計・TOC異業種特定建設共同企業体
特徴:国内初1時間準耐火の純木造3階建ての図書館複合施設

◎道の駅 までい館 →Works
設計:株式会社関・空間設計
特徴:一般流通材で構成された道の駅

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